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現在の検診方法は、あくまでも視・触診法が主体であるために、乳がんに関する知識が豊富な専門医を確保することが不可欠であります。 |
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視・触診法による乳がん検診では、医師個人の技術差や主観が入るため、要精検者を決定する際に個人差が生じることが考えられます。この個人差をなくすためにレントゲン検査(乳房撮影)や超音波を併用する検診が近い将来導入されることになっています。 |
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効率よく乳がん検診を行うためには、乳がん発見率が、初回受診者や高齢者に高く、繰り返し受診者や若年者で低いということを考慮しますと、毎年同じ人が検診を受ける繰り返し受診を減らし、初めて検診を受ける人を優先するなどの方法をとらなければならないのかもしれません。その上、乳がん検診受診者の年齢のことについていいますと、乳がんの好発年齢である40〜50才以上の人に検診を受けてもらいたいことになります。 |
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乳がんは、自分自身で発見できる唯一のがんであるとよくいわれます。自分で乳がんを発見するためには、自己検診が大切です。 |
乳がん検診の時に指導された自己検診を行っている人は非常に少ないようです。乳がん検診を行う医師は、もっと自己検診の重要性を説明しなければなりませんし、受診者自身も、乳がん検診を受けた後でも、 「私は、乳がんではなかった。」 と安心せずに月に一度は自己検診を行ってほしいと思います。 |